歯肉を鏡で見てみよう!



 自分で自分の歯や歯肉をよく見たことのある人は少ないもの。明るいところで手鏡を使い自分のお口の中を見てみましょう。

  図1をご覧下さい。30代の女性の方です。青い矢印のところ、歯と歯の間の歯肉が赤く腫れて盛り上がっているのがわかりますか?プラークが長期間付着し歯肉が炎症を起こすとこのようになります。この方も自分で鏡で見るまではこの腫れに全く気が付いていませんでした。これは「歯肉炎」という状態で自覚症状は全くなく、せいぜい歯ブラシの時に出血がするくらいです。でもこれが歯周病の始まりです。放置すれば歯肉や歯を支えている大事な骨が破壊されていきます。

 歯周病の前兆はこんなところに出ている場合が多いもの。あなたの歯肉は大丈夫ですか?歯と歯の間の歯肉はとんがった鋭い形で色は明るいピンク色です。

 図2をご覧下さい。歯ブラシの方法を確認し、歯石を取らせていただくと3ヶ月ほどで歯肉はすっかり健康を取り戻しました。プラークコントロールにより歯肉の炎症がなくなり、腫れも赤みも退いてきれいな歯肉になりました。ご自分でも鏡で観察してこの変化をご理解なさっています。今後はセルフチェックもできるでしょう。
 この方は、たまたま他の歯のむし歯の治療でいらして、この部分の歯肉の炎症を治療することができましたが、そうでなければずっと気づかずにいたことでしょう。 歯科医院での専門家によるチェック、自分でできるセルフチェックどちらも大変重要なことと思います。

図1   図2
 
右上前歯の歯肉(矢印部分)の歯肉が赤く腫れあがっています。ここは右利きの人が歯ブラシを左右持ち替えるときにブラシを当て忘れやすい場所なのです。   歯ブラシをご指導し、自分でこの部分のプラークコントロールができるようになると歯肉の炎症は退いてきます。その後歯石の除去を行い、3ヶ月後の状態です。対応が早ければ歯肉はもとの形や色を取り戻し、きれいに治ります。


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