プラーク(歯垢)と歯石は同じもの?



 よく患者さんとお話ししていて話題になることです。歯石は、歯垢に唾液中のカルシウムなどが付着して石のように固まったものです。歯石はもともとは歯垢だったのです。同じ場所にずっと歯垢をついたままにしておくと、このように固くなってしまい、もう歯ブラシで取り除くことができなくなります。
 もともと菌の塊ですから、付いていて体に良いわけがありません。それ自体に毒性がありますし、歯石の表面はざらざらしていますから、さらに歯垢がつきやすい状態になってしまい雪だるま式に汚れていくのです。歯石が付いているところの歯肉は、細菌により炎症を起こしてしまい、赤く腫れて歯ブラシで簡単に出血する状態になります。徐々に炎症が進行して、歯を支えている大事な骨までもが破壊されていきます。 これを防ぐにはプラークコントロールにより付着した菌を、ためないうちに取り除いていく必要があります。ところが、完璧なプラークコントロールは大変難しく、歯石が付いていない人なんてほとんどいないとうのが実状です。
 セルフケアーをがんばるのも大事ですが、半年から1年に1回は歯科医院でチェックを受け歯石を除去しましょう。また、歯石の付くところはあなたの歯ブラシのウイークポイントです。その部分の磨き方をよく教わってください。

図1   図2
 
20代女性。若い人でも下の前歯の裏側や上の奥歯の外側には歯石が付いている人が多くみられます。   50代女性。歯垢・歯石が歯肉の奥深くまで入り込み強い炎症を起こしています。痛みはありませんが、歯肉から何もしなくても出血し、口臭、歯が揺れる、歯肉が後退する、歯が移動して隙間ができるなどの症状がでてきます。歯が失われる一歩手前の状態。


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