けずる器械、昔はどんなもの?



 歯科医院で聞かれる削る器械の独特な音、これは空気圧で1分間に何十万回転もするタービンハンドピースの音なのです。

 削られる方々にとってはいやな音を出す器械だと思いますが、歯科治療には現在のところ欠かすことのできないものになっています。

    タービンハンドピース

 これは20世紀中頃から開発使用され、マイクロモーターハンドピースとともに現在の切削器具の主流になっています。

    マイクロモーターハンドピース

 昔はむし歯に対し塗り薬などもありましたが、大きくなったむし歯は、痛い思いをして抜かなくてはならない大変な病気の一つでした。

 歯を削る器具は古くからありましたが、18世紀頃までは手で削る器具(手用器具)が使われ、19世紀初め頃になって、ようやく歯車やバネなどを利用した手で回転させて削るドリルが使用されるようになりました。
  しかし、手で回転させるため効率が悪く、とても苦痛をともなう治療だったに違いありません。

 その後1870年代に、足踏式でドリルを回転させるという、当時としては画期的な器械がモリソンによって開発されました。この器械は、両手が使えて治療しやすく非常に便利であるため、その考え方が広く普及することとなりました。この形が現在のスタイルの元になったといっても過言ではないようです。

 その後治療椅子もどんどん開発され、エアータービン及びマイクロモーターの発明・開発と進歩してきました。

 最近では、切削器械を使わずレーザーを用いて治療する方法も一部の処置で行われてきています。

   歯科用レーザー

 以上のように、歯を削る器械はこの約150年間でめざましい進歩をとげていますが、さらに効率的で不快感のない切削器具の開発が望まれています。

 


お口の健康情報メニューに戻る