消える歯? 「埋伏過剰歯の吸収」の話



 上顎の前歯の根の付近には本来の歯の種類には該当しない歯、”過剰歯”が出現することが少なくありません。
特にまん中の歯の間に高い頻度でみられ、正中過剰歯と呼ばれます。 正中過剰歯は永久歯より前に出た場合には永久歯の配列を乱すことが多く、通常抜歯されます。
 しかし顎の骨の中にとどまり、”埋伏歯”となっているものもあり、この場合の抜歯の判断は微妙です。他の歯の根を傷める危険性、移動の方向、抜歯した場合の傷の大きさ等を考慮して抜歯が決定されます。
 ところで、埋伏過剰歯はそのままではどうなるのでしょう。徐々にですがなくなってしまうことがあります。 図1は10歳の女子の正中過剰埋伏歯のレントゲン写真です。図2、3はそれぞれ16歳、19歳時のものですが、先端(歯冠)、側面の順に白い(硬い)部分が少なくなっています。細胞によって結晶構造が破壊され、一部は骨と同様になってきているのです。 驚くべきことに、人体で一番硬い歯でさえもなくなることがあるのです

図1   図2   図3
   


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