歯科治療今昔物語 その1 昔の入れ歯



 

 この写真は江戸時代の女性が使っていた入れ歯です。材質は木(黄楊;つげ)、彫刻によりあごの骨に合わせたもので、とても精密にできています。機能的にもしっかり噛む事ができるように奥歯のかむ面 には金属の釘が埋め込まれており、現在使われている入れ歯と遜色がありません。(資料提供:本会会員 榎本貞司先生)
 入れ歯の歴史は古く、歯の形に彫刻された蝋石(やわらかい石)が弥生時代の古墳から発見されたそうで、木で作る入れ歯は12世紀ころに木仏師によって作られ、入れ歯の作製が職業となったのは室町時代からではないかということです。写 真の入れ歯は女性用ということでお歯黒になっていますが、男性用の前歯には象牙、蝋石、人や動物の歯といったものをはめ込んで、見た目を良くしたものもあります。
 木を使った入れ歯は日本独特のもので、その技術はまさに職人芸のものですね。


お口の健康情報メニューに戻る